利賀の初午

利賀の初午は、五穀豊穣と家内安全を祈る、全国でも珍しい子ども達のみで行われる神事です。
毎年1月15日前後に行われるこの行事は、かつては2月最初の午の日に、村の主産業だった養蚕業の繁栄を願うとともに、雪深い山村に住む子供らに楽しみを与えてやろうという配慮から、文化年間(1804年~1818年)の頃に生まれ現在に至ったと言われています。
子どもたちは、神主、午方(うまかた)、俵転がし、太鼓打ち、馬もち、太鼓たたき、俵ころがし、歌うたいの役などの装いをし、ワラで仕立てた午の頭をもって、時に2メートルにもなる深い雪を踏み分けて家々をまわります。
神主が家の大黒柱の前で祝詞(のりと)を奉上し、続いて2人の子供がかぶった午が「乗りこんだ 乗りこんだ お馬が乗りこんだ…」と初午のうたを太鼓に合わせて舞います。最後に俵転がしが「豊年の福俵でござーい」と歌いながら、ちょっぴりこっけいに俵を重そうに転がし、家々に福の神を運びます。
初午行事は、国の重要無形民俗文化財、県の無形文化財に指定されいます。
基本情報
期間 | 毎年1月15日近辺の休日 |
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場所 | 利賀村上村地区(利賀市民センター付近) |
お問い合わせ先 | 利賀市民センター TEL.0763-68-2111 |